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絵本・川尻浦久蔵

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原作 吉村 昭

     「花渡る海」

文  森川 美穂子

絵  湊 里香

題字 臧 新明

編集 瀬戸 直子

印刷 (株)ユニックス

​   (非売品)

 絵本「川尻浦久蔵」は平成16年(2004年)3月、当時豊田郡であった川尻町が呉市に合併を前にして創立130年を迎えた川尻町立川尻小学校を記念して川尻町の子どもたちに郷土の誇りを伝え、勇気と誠実さをもって将来生きていくことを願って制作されました。

 私は、挿絵を描かせていただくという機会に恵まれました。多くの方々のこの絵本にかける情熱と思いに何度も感動を与えていただき感謝の思いで今も胸が熱くなります。

 久蔵の人生は、幼いころを寺で過ごし、船乗りになり難破し助けてもらったロシアの国で教わった天然痘予防の種痘を日本に初めて持ち帰り広めようとした人物です。当時は認められず歴史に名を残す͡ことはかないませんでしたが、藩医三宅春齢著「捕獲録」に残る偉大な一歩でした。
それをもとに現代の歴史小説の大家、吉村昭先生は「花渡る海」という作品でこの久蔵の生涯を綴りました。
この「花渡る海を」参考に、子供たちにも伝わりやすいように編集させていただくことを吉村先生にも快諾いただいき、多くの小学校PTA方々や先生方の協力を得て刊行することができた作品です。

 「花渡る海」の久蔵の言葉で、「生死即涅槃(死は、力をつくして生きた末のものであるべき)」という言葉があります。
志を遂げることもできず、大切な家族とも続々と死に別れるという不遇な人生に思える久蔵でしたが、その人生は後世の人たちに「生きる意味」を教えくれているように私は感じます。


 

絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵
絵本・川尻浦久蔵(紙芝居用)

旧川尻浦・広島県呉市川尻町 

野呂山からの景観 

野呂山レストハウス企画展
「川尻浦久蔵絵本原画展」
コロナウイルスの世界的なパンデミックのなか、
開催された企画展でしたが、改めて、どんな逆境の中でも生きることをあきらめず、志を高く持ち、
多くの病気に苦しむ身近な人々を助けたいと願った
久蔵の生き方に強く励まされるように感じました。
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​ワークショップ

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